ISO/IEC 17025認定同定試験 – DNA塩基配列解析 –
特長
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海外での試験結果の受け入れ
認定プロセスは、試験所の能力を決定する目的で、国際的に統一したアプローチに基づいて行なわれます。認定試験所で作成された試験結果は、海外市場における輸出品の受け入れなどを優位に進める効果が期待できます。
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お客様からの信頼性向上
製品がISO/IEC 17025認定試験所で評価されることで、製品のお客様信頼度を高める効果が期待できます。
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リスクの最小限化
製品の特性が規格または仕様に合致しているかを判断する場合、技術的能力のあるISO/IEC 17025認定試験所を選ぶことにより欠陥のある製品の製造や流通のリスクを最小限に抑える効果が期待できます。
概要
「遺伝子解析による細菌および真菌 (カビ、酵母) の種の同定」に関して、試験所認定制度の国際規格であるISO/IEC 17025の認定を ペリージョンソンラボラトリーアクレディテーションインク より取得しています。日本薬局方の「遺伝子解析による微生物の迅速同定法 [G4-7-160] 」を準用した試験工程に加え、当社微生物同定システムENKIⓇを用いた相同性検索、分子系統解析 (系統樹作成) の結果から、同定を行います。当試験所は、微生物分類・同定の学術的根拠に沿って同定結果を報告する認定試験所として、信頼性の高い試験を行う能力があることを第三者機関により認定されています。
認定範囲
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認定機関
ペリージョンソンラボラトリーアクレディテーションインク
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認定番号
115086
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初回認定日
2021年9月26日
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認定範囲
「日本薬局方 遺伝子解析による微生物の迅速同定法 [G4-7-160] 」に基づく標準作業手順書 (LQMS-03-01-01-01~-05)
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試験項目
遺伝子解析による微生物 (細菌、カビ、酵母) の同定
受入可能な検体
種類 | 必要量 | 備考 |
純粋培養物 | 1 枚 | 平板塗抹による純粋培養物での受け入れとなります。 コンタミネーションにより当社で単離や培養確認を行う必要がある検体は、別途有償での作業が必要となります ( 試験所認定外試験 )。 |
解析の流れ
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純度確認※
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DNA抽出
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PCR増幅
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シーケンス
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配列決定
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相同性検索
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系統解析
※ DNA抽出以降の試験工程がISO/IEC 17025認定範囲となります。
納品内容
報告書には、ISO/IEC 17025認定シンボルマークを掲載します。英文報告書(有償)にも対応可能です。
試験項目 | 報告内容 | 付属データ |
ISO/IEC 17025 認定同定試験 - DNA塩基配列解析 - | • 国際塩基配列データベース照合結果の上位 30 位 | • DNA塩基配列データ |
・国立遺伝学研究所 生命情報・DDBJ (DNA Data Bank of Japan)センターのご支援により当社が構築した「微生物同定データベース」と当社が開発した微生物同定システム「ENKI®」を使用します。「微生物同定データベース」は、帰属分類群の同定に重要であるタイプ (基準株や基準標本など) のDNA塩基配列データで構成されています。
価格・納期
カテゴリー | 試験項目 | 検体数 | 単位 | 単価(税抜) | 目安納期 |
細菌 | 16S rDNA-500 | 1~8 | 株 | 28,000 円 | 11営業日 |
9~24 | 27,000 円 | お問い合わせ下さい。 | |||
25~ | お問い合わせ下さい。 | ||||
16S rDNA-Full | 1~8 | 株 | 45,000 円 | 11 営業日 | |
9~24 | 43,000 円 | お問い合わせ下さい。 | |||
25~ | お問い合わせ下さい。 | ||||
カビ | ITS rDNA または 28S rDNA-D1/D2 | 1~8 | 株 | 40,000 円 | 11営業日 |
9~24 | 38,000 円 | お問い合わせ下さい。 | |||
25~ | お問い合わせ下さい。 | ||||
酵母 | 26S rDNA-D1/D2 | 1~8 | 株 | 36,000 円 | 11 営業日 |
9~24 | 34,000 円 | お問い合わせ下さい。 | |||
25~ | お問い合わせ下さい。 | ||||
英文報告書の作成※ (報告日より1年以内に限る) | 1 | 式 | 10,000 円 | +5営業日~ | |
和文、英文報告書の追加発行※ (報告日より1年以内に限る) | 各1 | 部 | 3,000 円 | - |
※ 英文報告書の作成は、ISO/IEC 17025認定試験所発行の正式な報告内容に限ります。
ご依頼前の同意事項
・ 純粋培養された検体に限り直接試験を実施します。平板塗抹による純粋培養物をご用意下さい。
・ DNA検体およびPCR産物では依頼をお受けできません。
・ 試験開始前の純粋性確認で疑義が生じ、単離・培養を行う場合、これらの作業はISO/IEC 17025認定試験所の認定外となります。
・ コンタミネーションにより、単離や当社での再培養を行う必要(常用培地、好気培養以外)がある場合、追加費用が必要となります。【ガイド】追加費用のご案内をご参照下さい。
・ 分離源情報などは参考情報であり、認定範囲外のため、別紙での有償提供となります。
・ 分類群によっては、帰属種・近縁種の同定が困難なことがあります。
・ ご依頼前の同意事項(共通)を必ずご確認下さい。
・ PCR時のポリメラーゼ反応エラーおよびシーケンサーのシグナル強度に起因する混合塩基の判定、ばらつきにおける試験結果への影響は考慮しておりません。
・ 検体の状態によりPCR増幅ができないことがあります。
・ バイオセーフティレベルは、細菌「日本細菌学会バイオセーフティ指針」、カビ・酵母「Atlas of clinical fungi」または「各微生物株保存機関の情報」を採用しています。他の機関や海外の情報とは異なる場合があります。
・ バイオセーフティレベルは、病原体の危険度レベルに基づく分類です。結果に報告されるバイオセーフティレベルは、当社がその安全性(危険性)を保証するものではありません。
・ バイオセーフティレベルは、各微生物種に対し定められています。報告書で示すバイオセーフティレベルは目安であり、検体自体のバイオセーフティレベルを示すものではありません。
ご依頼前に公平性と秘密保持のコミットメントをご確認下さい。