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口腔内菌叢解析について
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口腔内には700種以上の微生物 (原核生物・真核生物) やウィルスなどが存在し、唾液1 mLあたり10８以上存在するといわれています。また歯の表面、歯周ポケット、舌、頬粘膜など、それぞれの環境で異なる細菌叢を形成しています。近年、口腔内細菌のヒトの健康への関与が腸内細菌とともに注目されています。
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口腔内細菌の中でもPorphyromonas gingivalis, Tannerella forsythiaおよびTreponema denticolaの3種はRed complexと呼ばれ，歯周病の原因菌と考えられています。歯周病は心筋梗塞や狭心症などの原因となる動脈硬化症、Ⅱ型糖尿病、炎症性腸疾患および関節リウマチなど多くの全身疾患のリスクを高めている可能性が示唆されています。このように口腔内微生物叢の乱れ (dysbiosis) が全身の健康状態に与える影響が現在注目されています。
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歯周病に関連する口腔内常在菌であるFusobacterium nucleatumは、近年大腸がんの発がんや進行と関連が示唆されており、大腸がん研究で非常に注目される細菌として知られています。一方、歯周病治療を行うことにより糞便中のFusobacterium nucleatumが減少することが示唆されています1)。また、大腸がんの発症や進行に関与する細菌として、口腔から大腸に移行するPeptostreptococcus stomatis, Streptococcus anginosus, Solobacterium mooreiおよび Streptococcus koreenといった口腔常在菌の存在が明らかになりました2)。
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参考文献
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(1) Yoshihara T, Kioi M, Baba J, Usuda H, Kessoku T, et al. A prospective interventional trial on the effect of periodontal treatment on Fusobacterium nucleatum abundance in patients with colorectal tumours. Sci Rep 2021;11:23719.
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(2) Uchino Y, Goto Y, Konishi Y, Tanabe K, Toda H, et al. Colorectal Cancer Patients Have Four Specific Bacterial Species in Oral and Gut Microbiota in Common—A Metagenomic Comparison with Healthy Subjects. Cancers (Basel) 2021;13:3332.
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微生物同定データベースの更新
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当社微生物同定システム「ENKIⓇ」に搭載している「微生物同定データベース」のバージョンアップを近日中に予定しています。
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新しいデータベースの販売開始、当社受託分析へ使用開始の際はHPにてお知らせいたします。
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夏季休業のお知らせ
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2022年 8月11日 (木) 、8月13日 (土) ～ 8月16日 (火)
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※2022年8月12日 (金）は、設備一斉点検のため試験・分析は行いません (納期には含みません) 。
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休業期間中は、検体の受付、試験・分析業務はいたしておりません。また、休業期間直前にお預かりした検体は、当社で保管いたしますが、試験・分析の着手は休業明けとさせていただきますため、納期の調整をさせていただくことになります。お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解の程お願い申し上げます。
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学会・展示会出展情報
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期間：2022年7月1日 (金) ～7月3日 (日）
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期間：2022年7月7日 (木） ～7月8日 (金）
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期間：2022年9月7日 (水） ～9月9日 (金）
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期間：2022年9月26日 (月） ～9月27日 (火）
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期間：2022年9月29日 (木） ～9月30日 (金）
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期間：2022年10月12日 (水） ～10月14日 (金）
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新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、延期あるいは中止となる可能性もございます。開催状況については各学会もしくは展示会ホームページを参照ください。
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