カビ形態観察

特長

  • 経験豊富な技術者による形態観察

  • コロニー性状および細胞形態観察結果の顕微鏡写真付きで報告

概要

カビの分類学上重要な形態学的特徴を調べ、帰属分類群を同定することを目的とした試験です。
カビ第一段階試験は、巨視的および微視的形態観察により、属レベルの帰属分類群を同定します。分類体系は、原則として「Index fungorum」あるいは「MycoBank」に準拠しています。
カビ第二段階試験は、カビ第一段階試験あるいはDNA塩基配列解析、カビ形態Rapid試験、カビ形態観察の追加試験として、精細な形態観察を行い、文献記載データと比較し、総合的に種レベルの帰属分類群を同定します。
特に、DNA塩基配列解析の追加試験として実施することで帰属種・近縁種との総合考察が可能です。

受入可能な検体

種類

必要量

備考

平板培養物

1 枚

当社での培養確認を必須とします。培養条件をご指示下さい。生育性や純粋性に疑義がある場合には、ご連絡します。

液体培養物
スラント ( 斜面培養物 )
アンプル
グリセロールストック

1 本

解析の流れ
カビ第二段階試験 (考察あり) の場合

  • 培養・純度確認

  • 複数培地での培養

  • 巨視的観察

  • 微視的観察

  • 文献比較

  • 考察

納品内容

試験項目

報告内容

付属データ

カビ形態観察

・ コロニー性状、菌糸および胞子などの細胞形態

・ 巨視観察像 (コロニー)
・ 微視観察像 (形態)

カビ第一段階試験

・ コロニーの直径、色調 (表面・裏面) 、表面性状、可溶性色素産生の有無など
・ 栄養菌糸、無性生殖器官、有性生殖器官など
・ 考察 (同定に至った経緯の文章説明)
・ 同定結果

カビ第二段階試験

・ コロニーの直径、色調 (表面・裏面) 、表面性状、可溶性色素産生の有無など
・ 栄養菌糸、無性生殖器官、有性生殖器官など
・ 文献記載情報との比較
・ 考察 (同定に至った経緯の文章説明)
・ 同定結果

報告書サンプル

SAMPLE/16S rDNA-500 (BLAST) 報告書v1.12のサムネイル

価格・納期

試験項目

単位

考察なし

考察あり

単価 ( 税抜 )

目安納期

単価 ( 税抜 )

目安納期

カビ形態観察

25,000 円

19 営業日

カビ第一段階試験

30,000 円

14 営業日~

39,000 円

15 営業日~

カビ第二段階試験

85,000 円

22 営業日~

101,000 円

25 営業日~

  • 常用培地以外の培地や嫌気条件での培養などをご指定の場合、追加費用が必要となります。【ガイド】 追加費用のご案内をご参照下さい。
  • 多検体でご依頼の場合の目安納期は、お問い合わせ下さい。

ご依頼前の同意事項

・ 担子菌類や卵菌類 (ミズカビ類) などの生育が微弱な微生物株、特殊な培養条件に起因して形態観察による特徴付けが困難となる微生物株では、形態観察が行えないことがあります。
・ ご依頼前の同意事項 (共通) を必ずご確認下さい。
・ 検体の生育性の有無や培養時間は、その菌の性状に依存します。当社は試験の遂行に最善の努力を払いますが、実施の確実性を保証するものではありません。
・ 培養条件や培養スケールの違いにより、菌株の性状が変化する可能性があります。これらの試験結果への影響について、当社は保証するものではありません。
・ 培養は、お客様のご指定、または当社で適当と判断した培養条件で行いますが、十分な生育が得られることを当社は保証するものではありません。
・ バイオセーフティレベルは、細菌「日本細菌学会バイオセーフティ指針」、カビ・酵母「Atlas of clinical fungi」または「各微生物株保存機関の情報」を採用しています。他の機関や海外の情報とは異なる場合があります。
・ バイオセーフティレベルは、病原体の危険度レベルに基づく分類です。結果に報告されるバイオセーフティレベルは、当社がその安全性(危険性)を保証するものではありません。
・ バイオセーフティレベルは、各微生物種に対し定められています。報告書で示すバイオセーフティレベルは目安であり、検体自体のバイオセーフティレベルを示すものではありません。